第1部
第1章
「うわぁぁぁぁ!?」なんでだよ?なんでこんな時にかぎってカツアゲされなきゃならないんだよぉ・・・「オイ、聞いてんのか!このチビ!さっさとその金よ
こせっつってんだよ!」「出さなきゃチミを殺しちゃうよぉぉぉ!?」「ヒヒヒ!サッサット出したほうがみのためだよォォ!」だっ、誰か助けて。「オイ、て
めーら。」「ん?」「へ?」「ヒッ?」三人組が振り向くと三人を見下した目でみる黒髪の青年が立っていた。「暇だから顔かしてくんない?」「な、なめた口
ききやがって!殺してやる!」そう言い放った三人組の一人の前に巨大な黒い円が出現した。こ、こいつ、契約者だったのか。ヤバい、逃げなきゃ!『ヴォォォ
ォォン!!』間に合わなかったか・・・目の前には全身氷におおわれ、目は凍てつくように冷たい悪魔がいた。「この俺様の氷魔ゴルザルバで消し飛ばしてやる
ぜ」「フン、たいしたことないな」「はぁ?ナニ言ってんだお前」その時、謎の青年の前にも巨大な黒い円が出現した。そして大きな地響きと砂埃が舞った。砂
埃がおさまった後に見えたのは左腕を亡くした三人組の一人が倒れている姿だった・・・ 「ヒ、ヒィィィ!」「お、おたすけぇぇぇ」後ろにいた二人はリーダ
ーがやられてすっかり取り乱していた。「・・・うせろ」「は、ハイィィィ」二人は左腕を亡くしたリーダーをかついで逃げ去っていた・・・「あ・・・あのぉ」
「あん?」「た、助けてくださってありがとうございます。あなたがいなかったら今頃」「一割」「へ?」「今お前が使える金の一割よこせ」ヒィィィ、この人
もたかりぃ!? ゴゴゴゴゴな、なんだぁ?今の音?男の顔をのぞくと顔を赤く染めていた。「頼む、丸三日何も食ってねぇんだ・・・」な、なんだかなぁ・・・
第2章
「ハァ、食った食ったぁ」食った食ったじゃないだろこれは・・・こいつの腹どうなってんだよ。目の前の机には大量の紙屑が広がっていた。おごるのがハンバ
ーガーじゃなかったらお金が絶対足りなかったなぁ・・・「あのぉ・・・」「ん?なに?」「あの・・・あなたのお名前をまだきいてませんでしたね。僕の名前
は‘カイ’あなたは・・・?」「俺の名はグレン、なぁ話かわるけどさぁ、お前なんでそんな大金もってんの?」「!!!」そういえば・・・「今何時!?」「
え?ええっと・・・二時二十五分だけど」「や、やばい!!」 急がなきゃ、まだきっと間に合う。「ちょ、ちょとまてよ」グレンもカイをおいかけて店を出て
いった・・・ ハァハァハァ、間に合ったか?「遅刻じゃな・・・」目の前の老人はそう短く言った。「三十秒遅刻したから五万ギニー追加じゃ」「そんなゲイ
ン師匠・・・」「いやならいいんじゃよぉ〜?訓練やめても」「そ、そんなぁ〜」その時、後ろからこづかれた。「そのくらいにしておけよジジイ」振り向くと
そこにはグレンが立っていた。「ん?お前はたしか・・・!!グレンか!?」あれ、な、なんでグレンの名前を知ってるんだ?「こいつはな、まだワシが現役で
めっちゃ強くてかっちょえ〜時代の弟子だったやつなのじゃよ」ふむふむ、なるほど・・・じゃなぁぁぁい!!「ちょっと待ってくださいよ師匠、たしか僕以外
に弟子はいないはずですよ、それに悪魔契約も禁じてたはずじゃ・・・」「馬鹿にするな。昔はいたわい。それに魔神契約に関しては何も言っておらんじゃろう
が」ゲインはニッと笑いながら指をならした。『グルルルル』え?そ、そんな・・・「どうじゃ?ワシの炎魔ガルザードは」その体は炎に被われ、腕には斧を持
つ古代の巨神兵のような姿だった。「さてと、そろそろお前にも魔神契約について説明するかのぉ。一度しか言わんからよくきいておれよ」「は、はい」「まず
魔神契約に必要な代価は人体の中で重要な部分、又は魂をかける必要がある。そして魔神には大きく分けて二つある。ひとつはワシが使っとるようなやつじゃ。
そしてもうひとつは封魔神と呼ばれとるものじゃ。こいつらはあまりに強すぎる力持っていたため封印された魔神達じゃ。グレンが使っている魔神もそうじゃ。
名は『漆黒の絶望』ファイヤーウォードという。」そ、そんなすごい魔神をグレンが使っていたのか。「さて、つぎは魔神の優劣関係について説明しようかの。
魔神の属性は大きく分けて五種類ある。炎、氷、水、風、雷、これらはそれぞれ優劣がある。炎は氷に、氷は雷に、雷は風に、水は炎に強いのじゃ。しかし例外
がある、それが封魔神じゃ。奴らをあえて属性で表すと、暗黒じゃな。暗黒はすべての属性に強く、対抗するには同じ暗黒、つまり封魔神で戦うしかないわけじ
ゃ」・・・なるほどな。そう思った時ゲインが急にグレンのほうを向いた。「ところでお前はなんでここに来ておるのじゃ?」そういえば何の為にここに来たん
だろ?「・・・」この問にグレンは急に押し黙ってしまった。「ふむ、なるほど。おい、カイ!酒屋で酒を買ってこい!瓶で二本だぞ!」「え〜、何で僕が」反
論しようとしたとき杖でしたたか叩かれた。「いいからさっさといかんかぁ!!」「は、はぁい!」ちぇ、なんだよ僕も聞きたかったのに・・・な〜んてね。こ
んなこともあろうかと酒瓶何本かあらかじめ買っておいたのだ!さてと、ただ盗み聞きするだけじゃすぐ見つかっちゃうからな、え〜っと、ここら辺ならばれな
いだろうな。 『壁の向こうの音を透過せよ』「・・・ではお前は反乱軍に依頼をうけたのか」よっしゃ、聞こえた。成功した。周りを見回して誰もいなかった
。良かった。僕は壁によりかかって目をつむった。「で、お前はなんで依頼をうけたのになんでこんなとこに来とるんじゃ」「いや〜それがさ、実は依頼を頼ま
れたのはいいんだけど本部の場所聞く前に依頼人が殺されちゃてさ、だからあんたなら本部の場所知っているかなぁ〜と思って」「まぁ知ってはおるが・・・タ
ダでは教えられんな」「またいつものタダでは教えない、かよ。わかったよ、何が欲しいんだよ」「お前と一緒にカイをつれていくと約束してくれ」はぁ?な、
なんのことだよ。い、いったいなんでゲインは・・・「さて、ところでお前はなぜここにいるのかな?カイ!!」と言ったと同時に老人とは思えないほどの力で
頭を打っ叩かれた。「痛ってぇ〜」「ハハハ、まだまだ魔法を研く余地ありだね」「うぅぅぅぅ」「酒はどうした酒は!」僕は懐から酒瓶を二本取出しゲインに
わたした。「まったく最近の若いもんは油断も隙もあったもんじゃないわい」そうぼやきながらグレンに酒瓶を一本渡して寝床にいってしまった。「これはとっ
ておきなよ。俺は酒飲めないしさ」酒瓶を僕に渡してグレンは代わりに水が入った瓶を持って自分の部屋へ帰っていった。
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